40 titles

ちょっと長いこと文章を書けなかったので修行も兼ねて始めてみました。
65文字でお題に沿った文章を書き上げる、といった嗜好のものです。
memoで 書いたものを 順次上げていきます。基本的にCPはロク刹です。違う場合は※がつきます。

last up 081223 08〜10

thanks!「文章修行家さんに 40の短文描写お題」


01.告白


何を言葉にすればいい。
どれ程言葉を尽くしても足りない気がする。

刹那、

柔らかく赤を孕む睫に触れる。
全てが、指先から伝わればいいのに。


02.嘘


「触るな」
抱きしめる身体に呟いた。
「…触る、な」
喉が震える。じわりと、全身が熱を持つ。

触るな。

紡がれる嘘は脆く、腕の中で泡となる。


03.卒業


日溜まりが煙る室内に、風と稚拙な旋律が入り込み瞼を開けた。
「あおーげばー」
無知で柔らかな声に、また眸は惑う。
光は桃色に揺れていた。



04.旅 ※幼少刹那


広げられる腕は光に満ちている。

おいで、

警戒は何処かへ失せ少年は歩を進めた。

……。

呟かれた音は届かずとも、眸は雄弁にその名を語った。



05.学ぶ


ちゅ、と唇で音が弾ける。
もう一度重ねて強張る背中を撫でた。
震えながら抜ける力に、悪いコトばかり教えてる、と他人の事のように笑った。



06.電車


「怖いか?」

 切符をじ、と睨む朱が面白い。
 ガンダムに乗るのには、何の躊躇も見せないのに。
 …手を繋ぐ口実には丁度良いから、良いけどな。



07.ペット


ハロと刹那がじゃれる。
一緒に転がる様は猫の仔のようで。

「どっちもペットだな」

笑った俺に「俺はガンダムだ」と刹那は真面目に反抗した。



08.癖


「コレ言うと、命中率上がるんだよ」
囁かれた言葉に刹那の眉が跳ねる。
「ほら、言ってみ」

ふざけたように促す彼の笑顔は、もうない。



09.おとな


湿り気が首筋を遡って鼻に達する。
革の匂い。
切れそうな街燈が遠くで瞬き、目の前の肩がそれに驚く。
「…どうした」
刹那はただ小さく笑う。



10.食事


「残すのか」
赤茶の眸が向くのに、ティエリアの肩が揺れる。
「君に関係が…」
揺れない目。

俯き、彼は言葉と共に緑の悪魔を飲み込んだ。



11.本


12.夢


13.女と女


14.手紙


15.信仰


16.遊び


17.初体験


18.仕事


19.化粧


20.怒り


21.神秘


22.噂


23.彼と彼女


24.悲しみ


25.生


26.死


27.芝居


28.体


29.感謝


30.イベント


31.やわらかさ


32.痛み


33.好き


34.今昔(いまむかし)


35.渇き


36.浪漫


37.季節


38.別れ


39.欲


40.贈り物


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